燕三条工場の祭典
モノづくりで繋がろう
時節は、夏から秋へ一挙に進む。
季節を表す用語としては、3~5月を春、6~8月を夏、
9~11月を秋、12~2月を冬としている。また、節月で四季の始まりを
区切る場合は、立春・立夏・立秋・立冬を基準としている。
秋の時期、四季の移り変わりの言葉としての十五夜
(9月13日/旧暦8月15日)は満月の別名を持ち、空気が澄んで、月が美しい。
しかしながら今年は、9月21日、奥能登地域で大規模な豪雨災害が発生し、
斜面崩落や地滑り等の甚大な土砂災害が発生した。これらは、
今年元旦能登に発生した震度7の地震により生じた亀裂や
地盤の緩みによって引き起こされたとみられることが分かった。
能登地方は、地震に豪雨災害と複合災害に見舞われた。被害にあわれた地域の
一日も早い復興を祈り申し上げると共に心よりお見舞い申し上げます。
さて、実りの秋を迎え当地では、“燕三条 工場の祭典”が開催された。
(10月3日~6日間)
祭典は、燕三条地域の企業・団体が一斉に工場の作業現場を開放し、
モノづくりの現場を見学、体験してもらうイベントである。
イベントは、三条、燕両地区の商工会議所青年部が中心となり
2013年(平成25年)よりスタートして今回12年目となる。
今年は、109社の企業・団体が参加し趣向を凝らした取り組みを行った。
当社(トップ工業)も今回から初めて参加することになった。
会社では、自社の特徴をどのように生かして感動を与えることが出来るか、
プロジェクトチームを作って事前準備を行ってきた。
具体的には、鍛造(熱間型打ち)、機械加工(ロボット研磨含む)、
熱処理、組み立て各工程の見学を行った。更に作業工具の仕上げ研磨を
体験してもらうための【スプーンの研磨体験】も行ってもらい、
磨いたスプーンでカレーの試食会(有料)も実施した。
私も初日の3日に東京からお越し頂いた知人をお迎えした。知人は前より
弊社の工具を使っていて、バックラッシュレスタイプのモンキレンチを
特に気に入っている。そして、今回初めて見学するモンキレンチ製造工程を
実際に見たり製品を手に取ったりすることで大いに感動されていた。
ご丁寧に見学のお礼のメールも頂いた。私は二日目の4日にも孫を連れて見学した。
普段は、落ち着きのない6歳(幼稚園児)の孫も神妙な顔つきで見学していた。
特に鍛造(熱間型打ち)には、大きな音と衝撃で度肝を抜かれたようだ。
見学後、私は、孫に尋ねた。
「良かったか?来年も爺(ジジ)と来るか?」
彼は、私の顔をじっと見ると大きくうなずいて「ウン!」と答えた。
現在非常勤の私は、月に1・2回位しか出社しない。
今回のイベント開催で第三者の視点で我が社の工場を見ることが出来た。
手前味噌になってしまうが、工場は、良く整理整頓されていたと感じた。
是非後輩たちも来年、新たな企画で挑戦して貰いたいと願っている。
期間中、県内外からお越しいただいた多くの方々に改めて感謝申し上げます。
今後共、燕三条に変わらずエールを送ってください。
来年もお会いしましょう。

(画像はサンプル)


ロボット制作体験の様子

