春爛漫
4月卯月(うづき)、当地新潟県三条市の桜は真っ盛り、まさに満開を迎えた。華やかだ。
ここ数日肌寒い日が続いていた。
地区により多少異なるが1週間前の新潟県の開花予想日は4月6日とあり、
満開予想が4月11日となっていて、正に原稿を書く今日この日が満開である。
“花冷え(はなびえ)”と言う言葉がある。これは、桜の花が丁度開花する頃に肌寒さが残っている
有様を表現した言葉で、具体的な温度の定義は無く、大体10℃前後を差すようである。
手紙での時節の挨拶にもよく使われる綺麗なことば表現である。
この時季は、桜の開花と共に冬期間、寒さに対応していた体が気温の上昇とともに活動的になる。
屋外では、梅の開花から始まって、艶やかな桜の開花が見られる。
誰しも屋外に出かけたくなるものだ。
実は、そんな春の風物詩である桜も元をたどれば11種の基本野生種からあり、
自然交配で生まれたものだけで100種以上もあるらしい。
これだけ多くの種類があるとは、驚きである。桜は突然変異しやすく、挿し木などで
増やしていくと新種を作りやすいという特徴があり、花期が重なると野生でも交配が
しばしば起こるといわれる。南北に連なっている日本列島では、1月に咲く沖縄県の
カンヒザクラ(寒緋桜)から始まり、5月の北海道のオオヤマザクラ(大山桜)まで、
開花時期に大きな差がある。標高2000m以上に咲くタカネザクラ(高嶺桜)などは7月頃に
咲くこともある。
しかしながら私達日本人にとって最も馴染み深い桜は、ソメイヨシノ(染井吉野)であろう。
桜といえばソメイヨシノ、代表的な品種である。
一説によると、全国の桜名所の約8割をソメイヨシノが占める。更に全国のソメイヨシノはすべて
接ぎ木などによって増やされた「クローン」。同じ環境であれば花期がずれず、
一斉に咲くので見事な桜並木が楽しめる。このように一概に「桜」といっても多くの
メッセージ情報があることに驚かされる。以上、幾つかの文献を括り書かせていただいた。
さて、当ブログでは私が1週間前に撮影した、近くの高台の墓地に咲く
カワズザクラ(河津桜)の写真を掲載させていただく。
カワズザクラは、ソメイヨシノの淡いピンクに比べ濃いピンクが特徴的である。
ところで、このブログを書いている間に、窓から見える道路わきの桜が気になって仕方がない。
早速これから外出することとしたい。私の身体の中に在る、“活動ホルモン”が始動してきた。