サードプレイスの存在
自分と向き合う場所
サードプレイスをご存知でしょうか。サードプレイスとは、ファーストプレイス(家庭)、セカンドプレイス(職場、学校)に続く、第三の居場所を示している。それは、ただの場所ではない。肩書や役割を外し、本来の自分でいられる場所ともいえる。気が向いた時にふらりと立ち寄り、何気ない会話ができる遊び感覚の様な空間ともいえよう。ところで、かつての日本は、自ずからサードプレイスが息づいていた。それが、極端に核家族化が進行し便利さを追い求めた代償に少しずつ心の余白を失ってきた。核家族化の進行は、併せて全国での一人世帯の割合が、過去最高の34%に達した事実を示すことになった。さらにその40%が高齢者(65歳以上)である。そして気づけば、私たちは頻繁に孤独死のニュースを耳にするようになった。それら社会情勢を鑑みても日常の延長線上に自然の存在する「立ち寄りたくなる場所」としてのサードプレイスは、必要十分な存在である。街角の喫茶店、開かれた図書館、気軽に入れるパブなどである。それらは、地域の中に息づく交流場所として役割を果たしてきた。最近では、コワーキングスペースや地域のサロンなどがこの条件に近づくために様々な試みをしている。そこでは、新しい出会いがビジネスの切っ掛けになったりすることもあるだろう。人は日々の生活の中で複数の役割を担っている。その役割の切れ替えが上手に出来ないとストレスを抱え込みやすくなる。家庭での役割、職場、学校での関係、地域の中での役割。どれも大切ではあるが、時には、それらを一時的に取り去って唯一、一人の自分として過ごせる時間が必要といえる。
このようにサードプレイスは社会資本の再生装置であり、心を和ませる心理的にも安全地帯でもあるのだ。皆さんここで改めてサードプレイスはあるのか?それは自身にとってどのような役割を演じているか?振り返ってみていただきたい。
