夏の暑さを振り返る-新潟県三条市-
9月のお彼岸を過ぎ、10月に入ると一気に衣替えが始まる。
半月余り前のあの酷暑の日が、今更のように感じられる。
新潟県三条市は2カ月前、8月お盆の14日に全国で一番暑い地域として報道された。
三条市は39.8度の単独の1番である。三条市は常に夏場になると暑い地域として報道されている。
また、8月14日は、全国上位10地域の内、新潟県が8地域も占めることになった。
それも上位7地域は、新潟県がランクされた。ようやく8番目に常連地域の
岐阜県多治見市(38.0度)が入った。
日本で暑い地域として埼玉県熊谷市がつとに有名である。
熊谷市は、2018年7月23日に41.1度の日本最高気温を記録している。
熊谷市はなぜ、何時も暑い地域なのであろうか? それらは以下の様に説明できる。
熊谷市は関東平野の奥まった内陸部(東京湾から70~80キロ離れる)に位置して
涼しい海風がブロックされて東京都心の暖められた空気が山を越えて吹き降ろされる。
この時の圧縮された暑い空気が下降気流となって山を越えた地域が高温になる。
(フェーン現象という)
さて三条市の高温は、どの様に説明できるか?
8月お盆の14日に全国で一番暑い地域であった三条市について以下説明する。
当時は、紀伊半島から上陸した台風7号の影響によりその進路先にある、新潟県に南寄り
の風が入ってきた。三条市、長岡市を含む新潟県の中越地方は、大きな盆地の地形でもあり、
まさに熊谷市と同じように、中越地方南側に位置する山を越えた熱い気流が一気に三条市、
長岡市を含む新潟県の中越地方流れ込んだ。(フェーン現象)
熊谷市や多治見市、それに我が町、三条市はいずれもフェーン現象の起きやすい
地域であることは間違いないようだ。その中でも、同じ地区でも近隣の市町村との
地形の違いによって、微妙に温度の差が現れるのであろう。
なぜ三条市だけが…。となってしまうのはそういうことで納得してもらわねばならない。
何れにしても「フェーン現象」が一つのキーワードである。
今年の様に酷暑が続く影響は、作物の生育にも大きな影響を及ぼす。
水不足は新潟県の稲作にも悪影響となり、稲の出来栄えでも今年の秋の収穫は
極端に一等米が少なかった。更に果物の影響もぬぐえない。
暑い夏は、過ぎてからもその厳しさ以上に私たちの生活に悪影響を残している。